lamé ラーメ
DESIGNER
ミラノを拠点とするデザイン界の巨匠、マッテオ・テュン&アントニオ・ロドリゲス。彼らの事務所は、時代を超越したシンプルさと人間中心のデザインを追求することで知られ、その活動は建築からプロダクトデザインまで多岐にわたる。

Overview
From Curvilinear Coordinates to Ergonomic Form
Laméの制作ストーリーは、他に類を見ないほど知的である。コレクションの名称とインスピレーションは、19世紀の数学者ガブリエル・ラメの「曲線座標と、いわゆるスーパー楕円(super−ellipses)」に関する研究に由来する。
これは、抽象的な数式を家庭用の有形で三次元のオブジェクトに変換するという、深遠な概念的飛躍である。それは、深い研究と好奇心に根差したデザインプロセスを物語っている。このコレクションは、知的な厳密さと感覚的な喜びが相互に排他的ではないことを証明している。インスピレーションは非常に学術的であるが、最終製品の説明は「人間工学的」「触り心地が良い」「シンプルで流れるようなフォルム」といった感覚的な体験に焦点を当てている。これは、抽象的なアイデアから具体的で人間中心のオブジェクトへと至る、完璧なデザインプロセスを示している。知的なコンセプトは単なるギミックではなく、製品が人間工学的にも美的にも成功したまさにその理由なのである。Laméの物語は、数学という「冷たい」論理を、美しく触覚的なオブジェクトという「温かい」体験へと変える、デザインの錬金術について語っている。
The Rounded Square
コレクションの象徴は、その「丸みを帯びた正方形の断面」である。このフォルムは、スーパー楕円のコンセプトを物理的に直接具現化したものである。
その結果、「人間工学的で触り心地が良く」「清掃も容易な、シンプルで流れるようなフォルム」が生まれた。これは、抽象的な概念が、非常に機能的で使いやすい製品へと見事に翻訳されたことを示している。そのデザイン言語は「ミニマリストで、精緻」と評される。
Collections コレクション
イタリアンデザインの真髄を極めた,唯一無二のラグジュアリー水栓











